研究課題
平成30年度はMulti-energy imaging による冠動脈プラーク性状解析を行い、脆弱性プラークの新たな定量的評価法の検討を行った。予備研究で最適化された撮影プロトコールを用いて、臨床症例のmulti-energy imaging を行った。専用ワークステーションを使用してmulti-energy画像上のプラーク計測を行い、ヒストグラムやテキスチャーなどのマルチパラメトリックデータを収集した。血管内超音波検査結果を参照基準として分類したプラークタイプ(脆弱性プラーク、非脆弱性プラーク)による各種multi-energy imaging 解析定量値の差異を統計学的に検証し、脆弱性プラークの特徴を検討した。結果、multi-energy imagingの各測定値(マルチパラメトリックデータ)を機械学習アルゴリズムを用いて解析することにより、従来法(平均CT値による分類)よりも高い精度で脆弱性プラークを検出できることが確認できた。仮想単色X線画像のテキスチャーパラメータが、脆弱性プラークの定量化に役立つ可能性を見いだした。
2: おおむね順調に進展している
概ね計画通りの進捗である。
今後は冠動脈プラークタイプによるmulti-energy解析データの特徴とリスク予測・予後予測について検討を進める予定でる。
購入を予定していた模擬ファントムを、既存のもので代用し検討を行ったため次年度使用額が生じたと考える。
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British Journal of Radiology
巻: 92 ページ: 20180215
doi: 10.1259/bjr.20180215.