研究課題
研究代表者らは、過去10年以上にわたり、草津市の一般男性約1500名を対象に動脈硬化・認知症に関する疫学研究を実施してきた(日米比較研究ERAJUMP・滋賀動脈硬化疫学研究SESSA、代表者 上島弘嗣(滋賀医科大学))。平成27年からは、新たに同地域の一般女性約800名を対象に同様の疫学研究(SESSA Women、代表者 三浦克之(同大学))を実施中である。本申請研究では、SESSA Women研究における平成29‐31年の参加者を研究対象とし、24時間心電図検査(FM-800,フクダ電子)を追加実施した。1)調査および分析プロトコールの作成:臨床における24時間心電図検査のプロトコールに準じて標準化された調査手順書を作成し、テストラン実施後、プロトコールを確定させた。記録された24時間心電図データから、昼間・夜間、1時間毎に各不整脈の定性的(種類・波形)・定量的(頻度・程度)指標を抽出し、更に各不整脈の日内変動の程度(標準偏差)を評価した。不整脈の抽出は専門的知識を有する研究代表者らが専用解析ソフト(SCM-510J、フクダ電子)を用いて行い、各指標の診断確定・日内変動の評価も循環器専門医でもある研究代表者が実施した。なお、検査終了者が50名になった時点で測定者内一致度を検定し、測定精度に問題のないことを確認した。2)調査の実施:約200名の対象者に対して、24時間心電図検査を実施した。対象者には、事前に研究者から研究内容の説明を行い、研究参加の同意を得た。検査結果については、医師が最終判定を行い、コメントと共に対象者に返却した。
2: おおむね順調に進展している
本研究は、研究計画どおりに、おおむね順調に進展している。
平成30年度も、平成29年度と同様に、24時間心電図検査を実施する。平成30年度は200名を予定する。
主として、不整脈の抽出のために専門的知識を有する臨床検査技師1名を雇用する予定で人件費・謝金を計上していたが、研究費の有効利用・節約を目的とし本研究代表者らが上記作業を実施したため、その分次年度使用額が生じた。
すべて 2018 2017 その他
すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件) 備考 (2件)
Atherosclerosis
巻: 未定 ページ: 未定
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http://cera.shiga-med.ac.jp/
https://hs-web.shiga-med.ac.jp/sessa/index.html