• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実施状況報告書

微小梗塞・血液バイオマーカーによる頚動脈狭窄症の認知症発症機序解明に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K15828
研究機関大阪大学

研究代表者

高杉 純司  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (40796033)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード認知症 / 微小梗塞 / 血液バイオマーカー / 頚動脈狭窄
研究実績の概要

本研究では、頚動脈狭窄症で認知症を発症するメカニズムを解明を目指したものである。そのため、3Tesla MRI のDIR 画像を用いて微小梗塞を検出し、主に以下の3点に関して調査を行っている。1)頚動脈狭窄症患者における微小梗塞の特徴を明らかとする。2)微小梗塞の予測因子に関する検討として、臨床的特徴である年齢、性別、高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙といった血管危険因子の他に頚動脈狭窄の性状、血液バイオマーカーを含めた解析を行う。3)微小梗塞が認知機能に及ぼす影響に関する検討を行う。
平成29年度には、当初想定した頚動脈狭窄症例100例の登録を行った。それぞれの症例に対して記憶、言語機能、注意・実行機能、視空間機能といった項目を含めた詳細な神経心理検査、DIR画像を含めた頭部MRI検査を完遂した。現在、微小梗塞による頚動脈狭窄症の認知機能低下を呈する機序に関して統計・画像解析を進めており、研究成果に関して、2018年5月に行われる第59回日本神経学会学術大会で報告予定であり、学術誌への投稿も計画している。
また頚動脈狭窄症患者における微小梗塞や認知機能低下に関わる血液バイオマーカーを探索するために、100例余りに及ぶ血清保存も完了している。今後、これらの保存血清を用いて、血液バイオマーカーの測定を行い、これらの血液バイオマーカーが微小梗塞や認知機能低下の予測因子となるか解析をすすめていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成29年度は当初の予定通り、症例の登録、各種検査の実施、画像撮影・解析を行ったため、血液バイオマーカーの測定に関する進捗がやや遅れた。

今後の研究の推進方策

頚動脈狭窄症患者における認知機能低下のメカニズム解明に向けて、血液バイオマーカーの測定・解析を行い、研究を推進していく。

次年度使用額が生じた理由

次年度使用額が生じた理由として、詳細な画像解析及び、血液バイオマーカーの測定が遅れたことが挙げられる。使用計画として、次年度における血液バイオマーカーの測定、解析ソフトの購入、海外学会の参加費用などの経費に充てることとしたい。

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi