• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

軽度認知機能障害と動脈硬化性疾患リスクファクターの関連:都市部住民における検討

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17K15834
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 疫学・予防医学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

杉山 大典  慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 教授 (90457052)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード予防医学 / 軽度認知機能障害 / 生活習慣病 / 炎症反応
研究成果の概要

75歳以上の都市住民227名(男性100名・女性127名)に対して、軽度認知機能障害(MCI)のスクリーニング検査ツールであるMoCA(満点30点、26点未満でMCIと判定)を実施したところ、年齢や性別、MoCA実施までの期間を考慮しても5~10年前に肥満(BMI 25以上)だった場合にはMoCAの点数が約1.7点低くなっていた。また、同じく5~10年前HbA1c(糖尿病に関する検査値)が高いと、MoCAの点数が低くなる傾向にあった。
一方、約半数の134名が26点未満であり、75歳以上の高齢者においては「26点未満でMCI」と判定するのは不適当である可能性が示唆された。

自由記述の分野

衛生学・公衆衛生学

研究成果の学術的意義や社会的意義

5~10年前の肥満が認知機能の低下と関連する可能性が示唆され、「中年期の肥満は認知症のリスクであるが、高齢者では、肥満・過体重は認知症発症に抑制的に働く」というobesity paradoxと反する結果が得られた。肥満は個々人が容易に測定することができる検査値であり、また肥満は対処可能な危険因子であることから、肥満を適切にコントロールすることが将来の認知機能低下予防に繋がる可能性があると考えられた。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi