本研究は、環境化学物質のように、単一のリスク因子としての健康影響は小さいが、複合的な曝露や、人のライフコースにおける特定の時期(胎児期や乳幼児期等)の曝露が問題となるようなリスク因子を対象とした疫学研究において、曝露状況が経時的に変化するような状況に対応する統計モデルを整理し、実データに適用することを目的として実施された。 本研究では、1700名程度の出生コホートデータ(子どもの成長発達を胎児期から追跡する疫学調査)に対して同時モデルや条件付きモデルを適用し、経時的に変化する曝露状況が対象児が5歳の段階でのアレルギー疾患発症有無に対して、様々な交絡因子を調整した上でどう影響するかを評価した。
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