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2018 年度 研究成果報告書

雄性生殖系列を介して孫世代の脳機能障害を誘発する超微小粒子胎仔期曝露のインパクト

研究課題

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研究課題/領域番号 17K15854
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 衛生学・公衆衛生学
研究機関国立医薬品食品衛生研究所 (2018)
奥羽大学 (2017)

研究代表者

横田 理  国立医薬品食品衛生研究所, 毒性部, 主任研究官 (70706605)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワードナノマテリアル / DOHaD / 多世代・継世代影響 / 妊娠期曝露 / 精子形成 / エピゲノム
研究成果の概要

マウス雌(F0)の妊娠期に銀ナノ粒子を経気道曝露すると、F1雄を介してF2雄で海馬の遺伝子発現変化が引き起こされた。この原因として、F1生殖細胞のmicroRNA発現変化を仮定し、妊娠期銀ナノ粒子曝露によるF1精巣のmicroRNA発現変化を網羅的に解析した。
その結果、曝露濃度依存的に発現変動するmicroRNAを特定することに成功した。その中のmicroRNAには、海馬での遺伝子発現制御と深く関連するものが見出され、世代影響のメカニズムの一端を示すことができた。

自由記述の分野

分子毒性学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ナノ粒子の妊娠期曝露により生じる多世代影響に関する報告は数少なく、そのメカニズムに関する報告は皆無である。このような状況下、私たちはマウス胎仔期曝露の実験により、F1 世代の脳神経および雄性生殖器に粒子が蓄積し健康影響が生じることを解明してきた。本研究は、妊娠期曝露の多世代影響に関する実験検証を行う良いモデルを構築することに成功し、曝露を直接受けていない F2 の脳神経系への影響を解明、ならびに、そのメカニズムとしてのF1 生殖系列のエピジェネティックな変化を捉えることができた。本研究の遂行による世代影響のバイオマーカー同定に向けた基礎的知見を付与した点に学術的・社会的意義があると考えている。

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公開日: 2020-03-30  

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