妊娠中の体重増加が不十分であることは、児の出生体重が小さくなることの危険因子として知られているが、妊娠中のいつの体重が児の出生体重と関連するかの情報は乏しかった。本研究では、日本人妊娠女性を対象とした前向きコホート研究BOSHI studyにおいて、妊娠期間中の体重増加量の推移と児の出生体重の関係の定量化を行った。妊娠期間を3期に分け、周辺構造モデルを用いて各時期の体重増加量と児の出生体重の関連を推定した。妊娠中期および妊娠後期の体重増加不足が出生体重と負の関係を示した。早産やその他の周産期合併症はBOSHI studyで発生件数が少なく、関連性の検討は困難であった。
|