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2017 年度 実施状況報告書

統合的画像診断システム構築のための基盤整備に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K15868
研究機関北海道科学大学

研究代表者

谷川原 綾子  北海道科学大学, 保健医療学部, 講師 (50711884)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードオントロジー / 自然言語処理 / 形態素解析
研究実績の概要

本研究では、疾患を限定することなく様々な放射線診断機器からの病変検出・診断支援を行うために、画像処理技術と画像診断に係る知識を体系化するオントロジー技術を融合した統合的画像診断支援システムの構築することを目指している。本年は、画像処理技術と画像診断に係るオントロジー構築に向けた知識の収集を行った。
最初に、知識の収集のために画像診断に係る参考書や文献等の収集を行った。これまでに、画像処理技術の知識を抽出するために画像診断支援システムの文献を約4000件、画像診断に係る放射線画像診断の参考書(洋書)を収集した。加えて、画像診断用語集であるRadLex、解剖学用語集Foundational Model of Anatomy ontology、画像解析に係る用語集であるDictionary of Computer Vision and Image Processingより約15万語の専門用語を収集した。
次に、文献に記載されている解剖学、画像所見、臨床症状、疾患等に係る医療用語を自然言語処理技術による同定を試みた。これまでに、放射線画像診断の参考書より正常頭頚部画像解剖に関する記述を対象に、RadLexを使用して、上記の用語の同定を行った結果、35%の用語が画像診断に係る用語であることが同定され、そのうちの50.9%が解剖学用語、30.1%が病変の大きさや状態などを表す形容詞、4.5%が臨床所見であった。また、画像診断支援システムに係る約4000件の文献用いて、疾患と疾患を検出するための画像処理技術の関係を明らかにするために関連する用語の抽出を試みたところ、画像診断に関する用語は1134語、画像処理に関する用語は672語抽出された。
今後、抽出されたこれらの用語を用いて、画像処理技術と画像診断に係る知識を体系化するオントロジーの構築を進めていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度の研究計画では、画像診断情報の収集と画像診断情報の形態素解析を実施することを計画していたが、それぞれ一定の進展がみられた。

今後の研究の推進方策

次年度は、研究計画通り引き続き画像診断情報の抽出を行い、知識モデルの構築にも取り組む。

次年度使用額が生じた理由

研究を円滑に進めるため、書籍を電子化するためのスキャナーとOCR ソフトを計上したが、電子書籍が入手可能であったことから計上しなかった。次年度に解析用書籍の追加購入費として使用する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)

  • [国際共同研究] Mayo Clinic(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      Mayo Clinic
  • [学会発表] Construction of a knowledge representation model focused on normal radiologic anatomy and interpretation2018

    • 著者名/発表者名
      Yagahara A, Tha KK, Jiang G
    • 学会等名
      SNR2018
    • 国際学会
  • [学会発表] Extraction of image processing and diagnosis terms for computer-aided diagnosis ontology construction -Morphological analysis using RadLex and image processing terminology-2018

    • 著者名/発表者名
      Yagahara A, Tsuji S, Fukuda A, Nishimoto N, Jiang G, Ogasawara K
    • 学会等名
      ECR2018
    • 国際学会

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公開日: 2018-12-17   更新日: 2022-02-21  

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