歩行、トイレ動作、整容などの日常生活動作(activities of daily living, ADL)が低下したフレイルや要介護高齢者は、そうでない高齢者と比べ、交感神経機能に異常を来たしていることを発見した。フレイル・要介護高齢者で交感神経機能が低下すると、全身の血圧維持機構が破綻し、血圧低値となり、死亡率上昇を引き起こしていた。さらに食欲を抑制する血漿レプチン濃度が上昇し、食欲不振、低栄養を引き起こすことも示した。さらに認知機能低下者の精神的安定が骨折後のリハビリテーション効果を大きくする効果があることを示した。
|