リンパ浮腫治療方法の構築およびその作用機序の解明を目的としている。五苓散のラット腸間膜リンパ管の収縮に対する効果は認められなかったが、沢瀉には30mg/mlの濃度で収縮速度を有意に低下させた。五苓散と沢瀉のProx1、LYVE-1 mRNA発現量はコントロールに比べ、減少傾向を示した。さらに、VEGFR3 、VEGFRC 、VE-cadherin、Prox1抗体を用いでタンパク質発現量を測定したところ、五苓散はコントロールに比べて増加したが、有意な差は認められなかった。五苓散と沢瀉のラット腸間膜リンパ管収縮速度を低下はリンパ管形成やリンパ管新生には関与せず、リンパ管の機能不全が考えられる。
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