女性のFMF患者では、39.7%で月経が発作と関連していた。月経関連群の患者を月経と発作が関連しない群と比較したところ、発症年齢、診断年齢ともに月経関連群で有意に低かった。また、腹膜炎の頻度が月経関連群で有意に高かった。遺伝学的特徴としては、病的意義の高いexon10のM694I変異は、統計学的に有意差はみられなかったものの月経関連群で多い傾向を認めた。子宮内膜症の合併は93症例でその有無が確認できた。月経関連群では36.6%の患者で子宮内膜症の合併が見られ、関連なし群の7.7%に比べ有意に高い合併率であった。自施設で子宮内膜症の治療薬が投与された症例は、全例発作にも有効であった。
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