加齢とともに生活習慣病が増加するが、ガンもまた生活習慣病に指定されている。肉食や乳製品の摂取などの食生活や、糖尿病のような代謝異常が発ガン率の上昇に関与すること知られている。また、疫学的に高齢ほど発ガンしやすいことが知られている。よって、新たなガン治療の標的として、老化や代謝異常がガンに結び付くメカニズムの解明は重要課題である。その一方で解糖系代謝を標的とした抗ガン剤はこれまで正常細胞に対する副作用が課題となり実現していない。 本課題で我々が明らかにした解糖系酵素PGAMによる新規解糖系代謝制御機構は、特にガン細胞において重要であることから、新たな抗ガン治療の標的となることが期待される。
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