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2019 年度 実施状況報告書

がん骨転移病変における血液凝固能の状態とfibrocyteが与える骨形成効果

研究課題

研究課題/領域番号 17K15897
研究機関香川大学

研究代表者

内田 俊平  香川大学, 医学部, 協力研究員 (20791099)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード骨転移
研究実績の概要

がんの骨転移は強い疼痛を伴い患者のQoLを低下させるとともに、時に病的骨折や脊椎圧迫などの緊急処置を要する病態を併発しうる。骨転移巣がある場合の抗がん治療は、骨病変にのみ個別の治療を要したり、治療経過で骨病変への別処置が必要であったりして、骨病変がない場合よりも予後が悪く治療が困難である。
このような骨病変に対する組織修復の促進は、抗がん治療において重要である。本研究は、骨転移巣を有するがん患者の骨転移病巣において、血液凝固異常が骨再生に影響しているという仮説に基づく。
ヒト由来検体でのin vitroの評価は困難であったために骨転移をきたす担癌モデルマウスを作成し、化学療法・免疫療法を併用し腫瘍の制御を行いながら骨転移巣での血液凝固異常が与える影響を検討した。マウスモデルとしてC57BL/6マウスに同系の悪性黒色腫細胞株B16を移植し骨転移モデルを作成した。BALB/cマウスに同系の悪性リンパ腫細胞株A20を移植し骨転移モデルを作成することを試みたが、作成に失敗している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ヒト由来細胞を用いた実験系の確立が困難で、実験動物モデルに変更している。局所での血液凝固異常の評価が不十分で、継続して検討している。

今後の研究の推進方策

実験動物モデルは一部作成できているので、骨破壊と局所の血液凝固異常の関連について解析をすすめる。

次年度使用額が生じた理由

研究期間を1年延長し骨破壊と局所の血液凝固異常の関連について解析をすすめる。具体的には人工的に骨転移をさせた骨局所より得られた抽出液から凝固因子活性などの測定、また骨局所のコラゲナーゼ分解などにより得られた腫瘍細胞、腫瘍浸潤リンパ球などのフローサイトメーターでの解析を予定する。

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公開日: 2021-01-27  

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