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2020 年度 実績報告書

がん骨転移病変における血液凝固能の状態とfibrocyteが与える骨形成効果

研究課題

研究課題/領域番号 17K15897
研究機関香川大学

研究代表者

内田 俊平  香川大学, 医学部附属病院, 医員 (20791099)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード骨転移
研究実績の概要

動物実験においてがんの骨転移を作成し病巣への抗癌治療を行い腫瘍を退縮させることで骨修復を誘導するモデルを作成することを目指した。また同部位より組織を採取し、残存する腫瘍細胞や血球成分、線維細胞などの内部の各細胞分画を解析することとした。
C57BL/6Jマウスに同系の腫瘍細胞株である悪性黒色腫B16-OVA、リンパ腫E.G7-OVA等を移植する。腫瘍細胞は静脈内投与または大腿骨近傍への移植を行う。骨転移部には局所的な抗がん治療を行う。これらにより骨転移モデルマウスの作成を行った。
無治療または局所治療後の骨転移巣は骨組織を残して切除し、剪断した上でcollagenase type 4およびDNase存在下で37度に加温し30分インキュベートして組織を分散させる。これを遠心分離した沈殿物を40% Percollに再懸濁し、80%(または70%) Percollを下層し、密度勾配遠心分離法により血球成分および残存する腫瘍成分を含む分画に分離する。それぞれをフローサイトメトリーにて解析した。腫瘍局所の凝固異常の評価は各種アッセイを行ったが測定が困難であり、他の方法を検討中である。
組織内の細胞成分の検討のため上記のごとく処理を行い細胞分画を得た。それぞれの分画から腫瘍浸潤リンパ球および多量のdebrisが検出されたが、fibrocyteの検出は困難であった。OVA導入細胞株を移植したものについてはOVA MHC Class I tetramer試薬を用いて腫瘍特異的T細胞の検出を行ったところ、コントロール群と比較して治療群で増加を認めCD8陽性細胞中20%程度のtetramer陽性細胞を検出した。

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公開日: 2021-12-27  

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