研究課題
若手研究(B)
私たちは抗加齢ドック受診者にサルコペニアの指標として大腿筋断面積を、フレイルの指標としてsimple frailty scoreを、動脈硬化症の指標としてbaPWVを、認知機能の指標としてタッチパネルスコアの認知機能評価を行った。前腕皮下のAGEs蓄積とサルコペニア、フレイル、認知機能障害の相関を解析し、中高年男性におけるサルコペニアのバイオマーカーとしてAGEs測定の有用性を見出した。これは今後のサルコペニアの予防・治療介入に役立つと考えられる。私たちはさらに発展させていくつもりである。
老年医学
中高年男性においてサルコペニアのバイオマーカーとして皮膚組織に蓄積したAGEs測定の有用性を見出した。これにより、簡便な指標による高リスク群の検出や生活習慣改善の目標設定が可能となる。このような指標をもとに、サルコペニアやフレイルがどのように動脈硬化症、認知症や糖インスリン代謝異常とかかわっているかを明らかにすることで、加齢性健忘症やMCIから認知症への進展の予防や生活習慣上で留意すべきポイントを、老年医学的観点から社会に提言できると考えている。