インターフェロンを用いない経口薬で治療を行ったC型慢性肝炎52例について治療前、治療終了時、終了6か月後にMR elastographyで肝硬度、肝内鉄沈着(R2*値)、脂肪化を測定しその変化を検討した。治療によりALT正常化後も肝硬度は改善したが治療前ALT高値群で肝硬度改善率が大きく、肝硬度低下は肝内炎症が改善した影響を受けた可能性もある。フェリチンは低下したがR2*値は不変であり、SVRを達成しても肝内の鉄沈着は変化しない事が示唆された。脂肪化は治療前後で不変であったが治療前から脂肪化の少ない症例が大多数であった。
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