がん患者で生じるがん関連神経障害性疼痛は難治性で、医療用麻薬などのオピオイド製剤にも抵抗性であることが多い。ある臨床研究によれば、中枢神経系への障害を伴わないがんの骨転移痛患者では、17%の患者が神経障害性疼痛様の痛みを有し、神経障害性疼痛症状を持たない患者群よりも痛みが強いとの報告がある。がんの骨転移に伴う神経障害性疼痛への有効な治療方法の検討は臨床上意義のあることと考えられる。本研究の目的は、がんの骨転移に伴う神経障害性疼痛の通常行われてきた治療への、プレガバリンの上乗せ効果を検討することである。
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