ヒトの血中の単球分画において、免疫グロブリン受容体のうち、FcγRII、FcγRI、FcαRの発現を確認した。一方、FcγRIII、Fcα/μR、FcμRの発現はみられなかった。これらの受容体を刺激する方法としてヒトのIgGおよびIgAを用いて、単球の刺激を行い、IgGおよびIgAの同時刺激により単球からのTNFαやTL1Aという蛋白の産生の亢進を確認した。また、ヒトのIgGにより被覆化されたマイクロビーズを用いて単球を刺激することで、単球からのTNFαの産生が亢進することを確認した。一方で、TL1Aについては産生の亢進がみられなかった。
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