研究課題
若手研究(B)
本研究では若年発症および特発性慢性膵炎患者において、新たな膵炎関連遺伝子の新規変異を多数同定した。アミノ酸変異を伴う変異に加えてナンセンス変異やフレームシフトを伴う変異が複数認められ、遺伝子機能の喪失が膵炎発症に寄与していると推測された。データベースによる予測でも遺伝子機能の低下・喪失が起こると判定されるものが含まれていた。変異体の中には野生型に比べ蛋白発現が低下するもの、遺伝子機能の低下がみられるものが確認され、膵炎発症と本遺伝子の機能低下との関連が示唆された。
消化器内科
本研究では新たな膵炎関連遺伝子において多数の新規変異が同定された。同遺伝子の機能喪失が膵炎発症につながるメカニズムは未解明であり、新たな発症機序解明の糸口となる一連の結果は意義深いものと考えられる。