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2018 年度 研究成果報告書

胃表層上皮特異的遺伝子改変による進行胃癌マウスモデルの作成

研究課題

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研究課題/領域番号 17K15927
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 消化器内科学
研究機関東京大学

研究代表者

木下 裕人  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50645322)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード胃癌 / 胃炎 / マウスモデル
研究成果の概要

胃表層上皮で遺伝子改変を起こすTff1-Creマウスを用いて、胃化成性変化のマウスモデルを作成した。Tff1-Cre;LSL-KrasG12Dマウスでは、萎縮、過形成、偽幽門腺化成を認め、既報のKrasによる化成性変化モデルに一致する結果であった。Tff1-Cre;Pten f/fマウスでも類似した組織像を認め、免疫組織化学によりERKのリン酸化を認めたことから、化成性変化発生におけるRAS-MAPKの重要性が示唆された。Tff1-Cre;Cdh1 f/fマウスでは、上皮の剥脱と再生成変化を認めるが、次第に扁平上皮が腺上皮を置換していき、扁平上皮仮性のモデルとなると考えられた。

自由記述の分野

消化管の炎症および発癌

研究成果の学術的意義や社会的意義

既報では、胃の仮性性変化は腺底部の成熟した主細胞が起源であり、分化転換によって生じるとされてきた。Tff1-Creマウスでは主として腺管の表層部で遺伝子改変が起こるため、仮性性変化は表層部から、おそらくは狭部の組織幹細胞から生じたものと考えられた。本研究は、胃の化成性変化発生メカニズムの新たな側面を示唆するものと考えられた。また、扁平上皮仮性のモデルはこれまで報告がないユニークなものであり、扁平上皮と腺上皮の境界が競合によって定まるるという「競合モデル」を支持するものと考えられた。

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公開日: 2020-03-30  

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