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2019 年度 研究成果報告書

メタボリック症候群を基盤病態とする大腸発癌の特性:分子異常とmiRNAの解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17K15936
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 消化器内科学
研究機関岐阜大学

研究代表者

久保田 全哉  岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (90542407)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード肥満関連大腸発癌 / 大腸癌 / 化学予防
研究成果の概要

大腸発癌における生活習慣病等の環境素因と遺伝子異常に着目した研究を行った。遺伝子変異を有するMinマウスと、肥満・2型糖尿病を呈するdb/dbマウスを交配し作製した新規肥満関連大腸発癌モデルマウスは、対照マウスと比較し肥満・高インスリン血症・脂質異常症を発症すること、および腸管腫瘍数が増加することを見出した。このマウスへの糖尿病治療薬メトホルミンや緑茶カテキンの投与により腸管腫瘍の発生数が減少した。また、db/dbマウスを用いた実験において糖尿病治療薬であるSGLT2阻害薬によって大腸発癌が抑制された。糖尿病治療薬や植物由来化学物質によって肥満関連大腸発癌が抑制されることが示唆された。

自由記述の分野

大腸癌基礎

研究成果の学術的意義や社会的意義

肥満や糖尿病をはじめとする生活習慣病患者の増加は重要な社会問題であり、また、これらの疾患を合併する大腸癌患者の増加が危惧されている。本研究結果は、臨床で使用されている糖尿病治療薬や日常生活で摂取可能な植物由来化学物質(phytochemical)が、肥満に関連する大腸発癌を抑制する上で有効であることを示しており、大腸発癌リスクの高い肥満や糖尿病を合併した患者の予後改善・再発予防への寄与が期待できる。

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公開日: 2021-02-19  

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