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2018 年度 研究成果報告書

新規大腸がん関連遺伝子と腸内細菌叢の解析による多発大腸がん発生機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K15956
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 消化器内科学
研究機関札幌医科大学

研究代表者

青木 敬則  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (40749496)

研究協力者 鈴木 拓  
山本 英一郎  
山野 泰穂  
菅井 有  
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード多発大腸がん / 腸内細菌叢
研究成果の概要

内視鏡的に採取された大腸腫瘍を対象として、多発大腸がん症例の腫瘍部、背景正常粘膜の全エクソンシークエンス、全トランスクリプトーム解析を施行した。
全エクソンシークエンス解析から、多発大腸がん症例のがん部、背景正常大腸粘膜に共通する変異として、遺伝子Aを同定した。同定した遺伝子Aの一塩基多型をパイロシークエンサーを用いて検討したところ表面型腫瘍および多発大腸がんと極めて高い相関を示すことを見いだした。また、全トランスクリプトーム解析から、遺伝子Aの遺伝子型によって正常大腸粘膜で発現が異なる遺伝子272個を抽出し、Gene Ontology解析で免疫システム・免疫応答と高い相関を示すことが判明した。

自由記述の分野

医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

表面型大腸腫瘍は一般的なadenoma-carcinomaシークエンスとは異なる分子進化を辿る可能性が指摘されているが、その詳細は明らかではない。SNPデータベースから、表面型腫瘍および多発大腸がんと相関する遺伝子Aの遺伝子型はアジア人に特有であり、欧米人には稀とされている。本研究の成果は日本人の多発表面型ポリポーシスの分子基盤解明に影響を及ぼすと考えられ、我が国のがん医療にフィードバックしうると考える。

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公開日: 2020-03-30  

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