• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

C型肝炎難治例の薬剤耐性変異及びウイルス排除後肝発癌に関連する遺伝要因の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17K15960
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 消化器内科学
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

飯尾 悦子  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (20543797)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードHCV / DAA / SVR後発癌 / TLL1
研究成果の概要

IFNフリーDAA治療でのHCV排除後肝発癌に関して、ウイルス学的著効(SVR24)症例のゲノムを共同施設から収集し、臨床情報と合わせて検討した。約1100例でTLL1 (rs8099917)遺伝子多型を解析した。DAA終了後1年以降の初発肝癌には、SVR24時点におけるAFP、Fib4、TLL1 AT+TT群がSVR後初発肝癌の有意なリスク因子であった。TLL1 AT+TT群ではAA群に比べ優位に累積発癌率が高かった。Fib4、AFP、TLL1は発癌高リスク群の囲い込みに有用であった。以上の結果をJ Gastroenterol. 2019 Apr;54(4):339-346.に論文報告した。

自由記述の分野

消化器内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

HCVはIFNフリーDAA治療の進歩により、ごく一部の難治症例を除き、ほぼ全例ウイルス排除(SVR)ができる時代になり、SVR後の肝発癌高リスク群の囲い込みが重要になっている。IFN治療時代から言われていた肝硬変、高齢といった因子だけでなく、ヒトの遺伝子要因としてTLL1遺伝子多型が関与することを明らかにした。AFPやFIb4といった従来の発癌リスク因子に加えて、遺伝的要因を加味することで、多数のSVR症例の中から、発癌高リスク群の囲い込みに寄与すると思われる。今後の日常臨床において、SVR後フォローに関する重要な知見が得られたと思われる。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi