本研究の目的は、早期大腸癌のリンパ節転移の有無を正確に予測し得る人工知能ソフトウェアの開発である。研究代表者施設において外科手術された早期大腸癌を用いて、転移予測AIモデルを作成し、精度検証をおこなった。その結果、AIでは現行の大腸癌治療ガイドラインに比べ転移陽性の見落としなく、転移のない外科手術例(=不要な手術)を約1/3に減らせる可能性を示せた。この転移予測AIモデルの研究成果をヨーロッパの内視鏡学会誌に報告し、掲載された。また日本国内、アメリカ、ヨーロッパの学会で本研究成果の発表を行い、当該分野の活性化に努めた。
|