研究課題
若手研究(B)
採取された胆汁を用いて悪性、良性に分類し、メタボローム解析を行った。胆汁6検体についてキャピラリー電気泳動-飛行時間型質量分析計(CE-TOFMS)のカオチンモード、アニオンモードによる測定を行った。結果107のピークが検出され、各群の相対面積比の比較およびWelchのt-検定を行ったところ、物質Aが統計学的有意差をもって検出された。
消化器病学
物質Aが同定された。本結果は、胆道癌の診断の際、胆汁細胞診を行うが、感度が低いこと、偽陽性が多いことが問題であった。しかし、胆汁中の物質Aを測定することで癌の補助診断に有用である可能性が示唆された。さらに前向き試験として行い、感度、特異度を算出することで、より確立された手法になる可能性が示唆される。