研究課題/領域番号 |
17K15978
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
関口 正宇 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (50648342)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 大腸がん検診 / 大腸癌 / 大腸腫瘍 / 家族歴 / 大腸内視鏡 / 大腸Advanced neoplasia / 第一度近親者 |
研究成果の概要 |
本邦の大腸がん検診において大腸癌家族歴の扱いが定まっていない中、本研究は、大腸がん検診受診者における大腸癌家族歴と大腸癌・腫瘍有病の関係を明らかにした。55歳未満の比較的若い受診者では、第一度近親者に大腸癌歴がある場合、大腸癌・腫瘍を有している可能性が高いことが示された。一方で、55歳以上では、第一度近親者一人に大腸癌歴があってもハイリスクではないという結果であった。但し、55歳以上でも、二人以上の第一度近親者に大腸癌歴があるような場合は、大腸癌・腫瘍有病のハイリスクであり、対応に注意を要することが示唆された。
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自由記述の分野 |
消化器内科、消化器内視鏡、消化器がん検診
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から、大腸がん検診受診者における家族歴(第一度近親者における大腸癌歴)の意義が明らかになった。本研究結果より、大腸癌家族歴のある(40歳以上)55歳未満の検診対象者にはより積極的に検診受診勧奨を行う必要があること、55歳以上で濃厚な家族歴(2人以上の第一度近親者に大腸癌歴がある)を有する場合は最初から大腸内視鏡を行うといったインテンシブな検診を考慮する余地があること、といったことが示唆され、本邦の大腸がん検診向上に向けてこれらの点を提唱していきたい。
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