• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実施状況報告書

微小血管狭心症の病態機序における内皮由来過分極因子の重要性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K15983
研究機関東北大学

研究代表者

白戸 崇  東北大学, 大学病院, 特任准教授 (40647567)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード微小血管狭心症
研究実績の概要

RH-PAT、FMD同時測定によるEDHF及びEDRFsの検討については、健常者を対象としたパイロットスタディの研究計画が平成29年1月31日付で東北大学病院臨床研究倫理委員会に承認されたことから、平成29年5月までに健常者5名で測定を実施し、安全性の確認及び正常対照の検査所見を得た。測定手技の安全性が担保されたことから、狭心症症状を有し、待機的心臓カテーテル検査目的で東北大学病院に入院する症例を対象とした研究計画(微小血管狭心症及び冠攣縮性狭心症患者における内皮依存性過分極を評価する探索的臨床研究:UMIN000030269)を倫理委員会に提出し、平成29年11月28日付で承認を得た。同計画では東北大学病院循環器内科において既に冠攣縮誘発試験により微小血管狭心症及び冠攣縮性狭心症と診断され、冠血管予備能や微小血管抵抗の計測を行った症例も対象として認められたことから、症例登録を促進することが可能となり、平成30年3月末までに15人から書面にて同意取得を得ることができ、4人でRH-PAT、FMD同時測定によるEDHF及びEDRFsの検討を実施した。
微小血管狭心症症例における心臓カテーテル検査を用いた検討については、前述の探索的臨床研究の承認後、新規入院症例2名より書面にて同意を取得し、冠攣縮誘発試験による冠微小血管攣縮の検討及び冠血管予備能や微小血管抵抗の計測を実施した。
なお、メタボローム解析については、助成額が申請額より減額となったことから、末梢血において窒素酸化物(NOx)、アディポネクチン、Rho-kinase活性、非対称性ジメチルアルギニン(ADMA)等を測定し、前述の検討と比較することとした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画について倫理委員会の承認を得ており、症例登録も順調である。

今後の研究の推進方策

メタボローム解析については、助成額が申請額より減額となったことから、研究計画の選択と集中の観点から、末梢血において窒素酸化物(NOx)、アディポネクチン、Rho-kinase活性、非対称性ジメチルアルギニン(ADMA)等を測定することとし、RH-PAT、FMD同時測定結果及び冠血管予備能・微小血管抵抗と比較検討することとした。

次年度使用額が生じた理由

当初予定よりも学会参加機会が少なかったため。次年度は、海外学会および国内学会での発表を複数回予定しており、繰り越し分と併せて執行する予定である。

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi