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2019 年度 研究成果報告書

微小血管狭心症の病態機序における内皮由来過分極因子の重要性の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K15983
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 循環器内科学
研究機関東北大学

研究代表者

白戸 崇  東北大学, 大学病院, 特任准教授 (40647567)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード内皮機能障害 / 微小血管狭心症 / 内皮由来弛緩因子 / 内皮由来過分極因子 / EDHF
研究成果の概要

血管内皮は内皮由来弛緩因子(EDRF)を産生し血管の収縮性を調節しており、微小血管では主に内皮由来過分極因子(EDHF)が生理的調節を担っていることから、微小血管狭心症の病態機序にEDHFを介した弛緩反応の障害が関与しているとの仮説の下、既に微小血管狭心症と診断されている患者を対象に検討を行った。
指尖細動脈の拡張反応をEndo-PATで測定すると、ブラジキニンに対する内皮依存性拡張反応は患者でほぼ消失していた。 また、EDRFのうち一酸化窒素とEDHFによる内皮依存性拡張反応が顕著に低下していることを見出した。微小血管狭心症は全身性の微小血管内皮機能障害の一部を反映している可能性が示唆された。

自由記述の分野

循環器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

心臓の表面を走行する冠動脈に器質的及び機能的狭窄を有さない微小血管狭心症は未だ有効な治療法が確立されていないことから、患者の生活の質の低下だけでなく、社会医療経済学的にも問題となっている。
本研究は、微小血管狭心症患者で指尖細動脈における血管拡張因子を介した内皮依存性拡張反応が著明に低下しており、末梢微小血管障害を起こしていることを明らかにした 。
本研究は、微小血管狭心症患者における末梢微小血管の内皮機能障害を世界で初めて明らかにした重要な報告であり、微小血管狭心症患者に対する新たな治療方法への応用へとつながると期待される。

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公開日: 2021-02-19  

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