• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

脂肪前駆細胞が引き金を引く老化・肥満に伴う慢性炎症の分子機序解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17K15985
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 循環器内科学
研究機関日本医科大学 (2018)
千葉大学 (2017)

研究代表者

幸 龍三郎  日本医科大学, 大学院医学研究科, 研究生 (20779897)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワードエピジェネティクス / 炎症 / 老化 / 肥満 / 幹・前駆細胞 / 分化
研究成果の概要

加齢に伴って血中炎症性サイトカイン量が増加するなど、基礎的な炎症レベルが高まっている。加齢関連疾患は慢性炎症性疾患であることが多く、加齢に伴う炎症の誘導が加齢関連疾患発症に関わることが考えられる、本研究では内臓脂肪組織に着目し、加齢による変化を解析した。その結果、老化脂肪組織は炎症が誘導されることが明らかとなり、肥満において以前我々が同定した新規炎症惹起細胞が蓄積することが分かった。シングルセルRNA-seqの結果、炎症惹起細胞の特異的マーカーを同定するとともに、分化に重要な転写因子候補が見つかった。更に、ex vivoでの培養系を基に炎症惹起細胞への分化に重要な転写因子群を同定した。

自由記述の分野

循環器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

年を取るとともに糖尿病や脳梗塞・心筋梗塞など動脈硬化性疾患などを発症しやすくなる。これらは肥満によっても発症リスクが増大する疾患であり、近年慢性的な炎症状態が病期にかかりやすい一因であることが分かってきた。高齢者では基礎的なレベルでの炎症度合いが高まっているなど、老化と炎症がリンクする「炎症老化」が注目を集めている。私たちはこれまでに、肥満の際に脂肪に炎症のトリガーを引く新たな細胞を見出しました。本研究を通して、老化した脂肪においても炎症惹起細胞が蓄積していることを見出し、老化による脂肪炎症が様々な加齢関連疾患の発症に繋がっている可能性が示唆されました。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi