収縮期血圧(上の血圧)は高いが、拡張期血圧(下の血圧)は低い孤立性収縮期高血圧(ISH)が若中年男性に一定数存在する。本研究はISHがどの程度将来の重大な病気(心血管疾患など)の原因になりうるかと検討するために、432名の若中年男性を対象に中心血圧(体の中心部分の血圧)と動脈硬化度を測定した。ISH郡の中心血圧は高血圧でない人と比較して高く、収縮期拡張期血圧(下の血圧も高い)群と比較すると低かった。動脈硬化度は年齢やBMIなどの影響を加味するとISH郡と他の群で差は認めなかった。本研究から、ISHが将来の心血管疾患のリスクとなる可能性はあるもののさらなる検討が必要であることが示唆された。
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