我々がこれまでに集積した遺伝性心臓疾患約5000人のコホートにおいて、QT延長を呈しながら遺伝子異常を同定できていないLQTS患者892名を抽出し、CACNA1C遺伝子変異を検索した結果、古典的Timothy症候群3名を含む17名に変異を同定した。 これらLQT8患者の臨床像と心電図的特徴を解析し、late-appearance T waveを認めた症例は高率に重症な症状を呈しており、機能解析の結果から変異によるCa電流量の変化が大きいほど同様の心電図変化を呈することが示唆された。この特徴を、よく似た心電図変化を呈するLQT3型と比較した論文を作成した(現在査読付学会誌に投稿中である)。
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