研究課題/領域番号 |
17K16006
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
柳原 清孝 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (50788180)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 急性冠症候群 / エゴ |
研究実績の概要 |
2018年3月までの本研究同意者数は106名であった。実施開始後4か月までで登録基準を満たした登録患者数は20名(男性17名)であり、途中解析を行った。年齢67±11歳、急性心筋梗塞:17名、不安定狭心症:3名であった。各エゴの中央値(四分位点間距離)はCP:62(46-81)パーセンタイル、NP:52(37-72)パーセンタイル、A:47(29-64)パーセンタイル、FC:41(36-73)パーセンタイル、AC:45(8-70)パーセンタイルで、5群間の比較で有意差を認めなかった。各々二群間の比較ではCPとAC間で有意差を認めた(p=0.015)。TEGパターン分類別ではAC低位型 (20%)、CP優位型 (20%)、FC優位型 (15%)など複数の性格パターンを認めた。 過去の報告では タイプA、競争心おう盛、野心的、性急でいらつきやすい性格、タイプD否定的な感情や考えを抱きやすい傾向と他者からの否認や非難などをおそれるため、否定的な感情を表現できない傾向をあわせもった気質といった性格が冠動脈疾患の発症に関連することが報告されている。今回の検討でACS患者は頑固な性格であったり、わがままな性格、自分の思うように行動してしまうといった性格が多い特徴が明らかとなった。登録患者数をさらに増やし、追跡調査を行ったうえで解析を行う予定である。また、急性冠症候群患者は退院前に多職種による心臓リハビリテーションカンファレンスを実施している。その際、退院後の生活習慣病管理がより確実に実行されるように、患者本人の性格(エゴのパターン)を参考に自己管理できるように他職種で検討し指導に生かしている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2年で100名程度の登録はある程度想定内と考える。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は、2018年8月まで患者登録予定であるが、登録患者数が150名に届かない場合、2019年3月まで延長登録を行い2020年3月まで追跡調査、解析を行う方針である。登録患者数をさらに増やし、追跡調査を行ったうえで解析を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究の血液検体の評価項目測定に多くの経費が必要となるためその補充とする。
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