今回の研究により、ケトン体合成が新生児期に亢進しているすることが確認された。生後3日目をピークとしてケトン体合成の律速段階酵素であるHmgcs2の発現量が上昇しており、病的モデルである出生時低体重モデルにおいてはHmgcs2の発現が有意に低下していることが確認された。 周産期におけるケトン体合成能の意義を明らかにする為、CRSPR/Cas9法を用いてケトン体合成不全マウス(Hmgcs2 KO)を作成して評価した結果、出生後より急速に異所性脂肪沈着が亢進しミトコンドリアタンパクの過剰なアセチル化による機能低下を生じることが確認された。
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