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2017 年度 実施状況報告書

慢性心不全患者のサルコペニアと腎機能障害のジレンマに対する挑戦

研究課題

研究課題/領域番号 17K16027
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

鈴木 規雄  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (00770158)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード慢性心不全 / 慢性腎臓病 / サルコペニア / アミノ酸摂取
研究実績の概要

本研究の主たる目的である、慢性腎臓病(CKD)を有する心不全患者のサルコペニア改善に関して、試験対象患者の選別を行っている。
また、後方視的ではあるが、これまでの研究データより、心不全患者のうち腎機能障害を有する患者では特にフレイルを有することが確認され、学会で発表を行った。学会学術集会では、心不全以外の領域におけるサルコペニア・フレイルに対する介入試験に関する情報の意見交換を行うことができ、本研究の参考につなげることができた。
患者群を確定し、速やかに介入試験へつなげる段階であるが、実際の介入および介入による結果はまだ得られていない状況である。なお、本研究の有用性を裏付けるため、後方視的にCKD合併心不全患者の食事摂取量とサルコペニアの関連について調査を並行して進めることを検討している。
骨格筋量については、電気インピーダンス法による評価が難しい場合にDEXA法を用いることを検討しているが、方法によって誤差が生じる恐れがあり、経時的な骨格筋量の定量的変化を評価することは困難であると考えられる。そのため、電気インピーダンス法による評価で基本的に統一する方針とした。リハビリテーションにおける運動療法については、実際の心不全患者におけるレジスタンストレーニング内容を、ガイドラインおよびエビデンスに基づいて、安全性と効果の両面を考慮した内容に設定を行った。
その他、必要エネルギー量に対する栄養充足量については、自宅における食事状況の把握が必要であるため、管理栄養士による定期的な栄養摂取状況の確認を行い、摂取栄養量を推定算出する方針とした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

CKD患者の栄養管理について、CKD stage3b以上のタンパク制限に関して、摂取タンパク質量の推奨量が変更になる可能性も示唆されていたこと、また、対象となる患者が得られずエントリー数が増加しなかったため。

今後の研究の推進方策

対象症例を早期にピックアップし、同意取得を得る事を目指す。併せて、他職種による新涼の協力もさらに改善を図り、連携を行うことで円滑な研究が進むことができるようにする。

次年度使用額が生じた理由

介入時に用いるアミノ酸ゼリー(食品)の購入が、試験の進捗状況によってまだ購入する段階までに至っていないため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 心不全患者の骨格筋量と各栄養指標の関連-BMIと血液学的指標は骨格筋量を反映するか?-2017

    • 著者名/発表者名
      鈴木規雄
    • 学会等名
      第23回日本心臓リハビリテーション学会学術集会

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公開日: 2018-12-17  

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