研究課題/領域番号 |
17K16037
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
東出 直樹 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 非常勤講師 (00732223)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | EGFR遺伝子変異 / 肺癌 / エクソンシークエンス |
研究成果の概要 |
EGFR遺伝子変異陽性肺癌は、「アジア人、女性、非喫煙者」に多く、遺伝学的背景が示唆されている。その機序を明らかにすることを目的として、3家系の患者8人、家系内未発症者2人および健常者2人の計12人に対して、末梢血DNAを用いたエクソーム解析を行った。 その中で、チロシンキナーゼ受容体の一つであるMETに新規遺伝子異常(N375K)があることに着目した。その結果、この遺伝子変異によりMETとそのリガンドである肝細胞増殖因子 (HGF)との親和性が極端に低下することで、METがもたらす細胞の増殖能、遊走能、浸潤能が抑制された。またこの遺伝子変異により、EGFRの下流シグナルも抑制された。
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自由記述の分野 |
肺癌
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
EGFR遺伝子変異陽性肺癌は,チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)によって制御可能な癌と捉えられるようになった。一方で、肺腺癌の約25%がEGFR-TKIに自然耐性を示すとされ、かつ奏功症例においてもその大半が1年程度で耐性を獲得して再発することが知られており、実臨床の場において耐性化の克服が喫緊の課題となっている。 今回、EGFR遺伝子変異陽性肺癌の家族例に対してゲノム解析を行うことで、その責任遺伝子異常の同定を試みた。今後さらに研究をすすめることで責任遺伝子が明らかとなれば,①新しい治療標的を創出できるだけでなく、②採血するだけの非侵襲的な検査で③発症リスクの評価が可能となる。
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