難治性喘息の治療には副作用の多いステロイド全身投与治療や高額である抗体製剤が臨床では使用さる。金銭的に抗体製剤を断念してステロイド全身投与治療を受けている患者が存在する。ステロイド全身投与よりも副作用が少なく、抗体製剤よりも安価な治療選択としてJAK阻害剤が期待される。喘息モデルマウスは好酸球性炎症が主であり、IL-24の病態への影響は少ない可能性が考えられた。またJAK阻害剤による気管支喘息への効果はIL-24とは関係ないことが示唆された。IL-24は好中球性の気道炎症に関与しているという報告がある。これらから好中球性気道炎症の気管支喘息にはJAK阻害剤の効果は乏しい可能性が示唆された。
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