年々増加する本邦約33万人の透析患者の腎不全の進行に伴う二次性副甲状腺機能亢進症の発症は、肥大化(過形成)した副甲状腺からの副甲状腺ホルモンの過剰分泌を原因とする骨代謝や心血管系の異常を引き起こし、患者の予後を甚だしく悪化させている。進行した過形成副甲状腺は通常、外科的に摘出されているが、患者の高齢化が進み、手術に耐える体力の無い患者も多くなってきており、非侵襲的な治療法の開発が望まれている。本研究は高齢低体力の患者の治療に有用と考えられている光線力学的治療法の過形成副甲状腺への適用を目指すものである。
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