ALD 108症例におけるexomeデータの解析を行った。表現型毎で比較することで、ALDの病態を修飾する因子を同定することを検討した。原因遺伝子ABCD1に関連した遺伝子群の遺伝子異常がALDの病態を修飾する可能性が示唆されるため、関連した遺伝子群を解析対象として解析を行った。個々の遺伝子では表現型において明らかに有意差のあるvariantは認めなかった。 さらに、各症例のABCD1遺伝子変異として、ミスセンス変異、スプライスサイト変異、欠失変異、挿入変異、挿入欠失変異に加え、複雑な変異を同定し、16が新規変異であった。機能喪失型変異は大脳型だけでなく、非大脳型症例にも認めた。
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