ポリマー製フォトニック結晶を用いたセンサーの読み取り装置を、LED光源を用いて新たに作成した。この読み取り装置を用いて、センサー基板の反射光強度を試料アプライ前後で測定し、その比の値を計算することで、試料中のAβ濃度に線形に比例する測定値を得た。開発したセンサー基板と読み取り装置を用いて、Aβ42の検量線を描き、同じく100fM~1μM程度の範囲において、センサー測定値のlinearityを確認する実験を行った。AD患者および健常者10例ずつの髄液・血液検体を用いて、検体中のAβ濃度の測定を行う臨床研究を実施し、開発センサーを用いて、髄液・血液検体中のAβ42の値に相関があることを確認した。
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