嗅球へのフィブリル接種では、野生型マウスでは、嗅覚伝導路と辺縁系を中心に粗な神経細胞内α-Syn凝集病変が観察されたのみであった。一方、α-Syn BAC Tgマウスでは、同様の分布でα-Syn凝集病変の劇的な伝播が観察され、パーキンソン病の非運動症状である嗅覚障害、不安様行動、記憶保持の障害を認め、本伝播経路でこれらの症状が惹起されると考えた(投稿準備中)。また、野生型マウス胃壁にフィブリルを接種した際に、迷走神経を介して脳幹迷走神経背側核にα-Syn凝集病変が形成されることを論文として発表した(Uemura N et al., Mol Neurodegener 2018)。
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