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2018 年度 実施状況報告書

PD患者髄液中αSyn複合体解析による、エクソソームを介した凝集体伝播機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K16122
研究機関大阪大学

研究代表者

池中 建介  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70774058)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードエクソソーム / シヌクレイン
研究実績の概要

シヌクレインが凝集体を形成する過程において、オートファジーの関与が重要であることを捉えた。また、αSynの構造多型が凝集体の形成に関与することを捉えた。
構造多型がどのように関与するかについて、より詳細に検証した。Conformer AおよびBに対する、Fibril AおよびBのシーディング効果の特異性を用いることで、髄液中に含まれるシヌクレイン凝集物がFibril AかBかを判別することができ、ひいてはPD(Fibril A)かMSA(Fibril B)かを判別できることである。
シーディング効果の特異性とあるが、シーディング効果というのは、あるタンパク質の単量体溶液に、微量の凝集物(シード)を添加した場合、その添加した凝集物により凝集反応が促進される現象、およびそれによりできる凝集産物が、もとのシードと同様の立体構造をもつ現象をさす。その原則通り、Conformer AにFibril Aを添加すると、すみやかにFibril Aが増幅し、Conformer AにFibril Bを添加すると速やかにFibril Bが増幅される。
一方で、シーディング効果の特異性は、時に特定のシードが特定の単量体にシード効果を示さないことがあることをいう。Conformer BにFibril Aを添加してもFibril Aのシード効果はなく、凝集は通常通りの速さで最終産物はFibril Bができる。Conformer BにFibril Bを添加する場合は、凝集は促進されFibril Bができる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

エクソソームからαSynの複合体を免疫沈降する方法が苦慮している。

今後の研究の推進方策

シヌクレインを含むエクソソームの解析方法を別途検討し、解析する。
また構造多型がどのように放出に影響するかを調べる

次年度使用額が生じた理由

シヌクレインのエクソソーム解析を新たな手法が試みる

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Ultrasonication-based rapid amplification of α-synuclein aggregates in cerebrospinal fluid.2019

    • 著者名/発表者名
      Kakuda K, Ikenaka K, Araki K, So M, Aguirre C, Kajiyama Y, Konaka K, Noi K, Baba K, Tsuda H, Nagano S, Ohmichi T, Nagai Y, Tokuda T, El-Agnaf OMA, Ogi H, Goto Y, Mochizuki H.
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: Apr,12;9 ページ: 6001

    • DOI

      10.1038/s41598-019-42399-0.

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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