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2018 年度 研究成果報告書

ヘパラン硫酸多硫酸化ドメインに着目した全身性アミロイドーシス新規治療戦略

研究課題

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研究課題/領域番号 17K16123
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 神経内科学
研究機関和歌山県立医科大学 (2018)
徳島大学 (2017)

研究代表者

西辻 和親  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (40532768)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワードアミロイド / アミロイドーシス / ヘパラン硫酸 / グリコサミノグリカン / 細胞外糖鎖
研究成果の概要

トランスサイレチン(TTR)アミロイドーシス(ATTRアミロイドーシス)は日本国内にも集積地が存在する難治性疾患である。本研究により、TTRアミロイド線維の形成や細胞毒性がヘパラン硫酸S-ドメイン依存的であること、糖尿病性腎症の危険因子としての報告があるグリピカン5がATTRアミロイドーシス患者腎で蓄積していることが分かった。従ってヘパラン硫酸S-ドメインがATTRアミロイドーシスに新たな治療標的となり得ることやATTRアミロイドーシスで見られる腎不全にグリピカン5が関与し得ることが示唆された。

自由記述の分野

生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ATTRアミロイドーシスは日本国内にも患者の集積地が存在する難治性の疾患である。本失火には肝移植の有効性が確立されてはいるが、ドナー不足、患者やドナーに対する精神・肉体的な負担、移植後のアミロイドーシス進行といった問題、病気の進行や年齢等の理由により約8割の患者は移植手術の適用とならない。従ってより一般的かつ侵襲性の低い新たな治療方法の開発が必要である。本研究により、ヘパラン硫酸多硫酸化ドメインがTTR線維の形成や細胞毒性の発揮に重要であることが分かり、ヘパラン硫酸多硫酸化ドメインを選択的に酵素分解することによりATTRアミロイドーシス病態を制御する新たな治療戦略が示唆された。

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公開日: 2020-03-30  

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