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2018 年度 研究成果報告書

β1インテグリン/RhoK介在性・新規血管内皮透過性制御機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K16129
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 神経内科学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

伊澤 良兼  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (90468471)

研究協力者 髙橋 愼一  
畝川 美悠紀  
塚田 直己  
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード血管透過性 / 血液脳関門 / タイトジャンクション / β1インテグリン / 脳血管障害 / 血管内皮細胞
研究成果の概要

当研究は脳虚血モデルマウスを用い、血管透過性亢進メカニズムの解明を行った。虚血中心部においては、虚血後3時間以内に70kDa RITC dextranが血管外に漏出する可能性が示された。また、24時間の虚血暴露により、毛細血管だけでなく、径の大きい細小動脈においても血管透過性が亢進する様子が確認された。当研究と同時並行で行われた頭部MR(Myelin map)を用いた観察研究では、深部白質病変における髄鞘障害が確認された。過去の研究結果とあわせ、虚血が血管内皮細胞のβ1インテグリン介在性細胞内シグナルの変化を介して血管透過性を亢進させ、白質病変を含む実質障害を進行させる可能性が示された。

自由記述の分野

脳血管障害

研究成果の学術的意義や社会的意義

脳梗塞、脳出血、脳血管性認知症、そのほか様々な神経疾患において、脳血管透過性の亢進がその発症・病状悪化に関与することが知られている。しかし、脳血管透過性亢進メカニズムは十分に解明されていない。当研究により、脳虚血が細小動脈・毛細血管レベルで、血管内皮細胞の細胞内シグナル変化により血管透過性を亢進させ、血漿タンパクの漏出を誘導し、髄鞘などの実質構造を障害するという機序(仮説)に矛盾しない結果が得られた。in vitroで特定されたβ1インテグリン介在性細胞内シグナルを標的とする血管透過性制御手法は、脳血管障害、血管性認知症、そのほか血管透過性亢進が関与する神経疾患の治療確立に応用が期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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