以前に報告した血糖・インスリンモデルに尿糖排泄フラックスを加えた新規モデルを構築し、SGLT2阻害薬服用2型糖尿病患者68名の高インスリン正常血糖クランプ試験における血糖値・インスリン値の時系列データを用いて、被験者ごとにモデルパラメータを学習した。以前の報告と同様、インスリンクリアランスとインスリン感受性×分泌能に強い相関関係が観察された。さらに、SGLT2阻害薬非服用2型糖尿病患者のデータを含めてパラメータの主成分分析を行ったところ、SGLT2阻害薬服用群と非服用群を最も強く区別するパラメータは糖新生の強さであることが分かった。
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