Luscan-Lumish症候群患者の細胞を用いて解析した。SETD2のヒストンメチル化能は有意な変化を認めなかったがGH投与でのSTAT5のリン酸化の亢進を認めた。SETD2タンパクとGHシグナル関連タンパクとの結合能を調べたところ、SETD2はSOCS2に結合していた。SETD2導入によりGH刺激下におけるSTAT5のリン酸化が亢進しているとともに、SOCS2の発現が低下していた。SETD2のSOCS2に対するメチル化能は明らかではなかった。変異SETD2はSOCS2の機能に何らかの機序で障害を与え高身長に影響している可能性があり、現在SETD2欠損細胞を作成し、さらなる解析を行っている。
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