研究課題/領域番号 |
17K16194
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
石田 隆 北里大学, 医学部, 助教 (90596470)
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研究協力者 |
鈴木 隆浩 北里大学, 医学部血液内科学, 教授 (40345210)
宮崎 浩二 北里大学, 医学部輸血・細胞移植学, 教授 (90261966)
高橋 聡 東京大学医科学研究所, 先端医療研究センター 分子療法分野, 准教授 (60226834)
大津 真 東京大学医科学研究所, 幹細胞研究センター 幹細胞プロセシング分野, 准教授 (30361330)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 生着改善 / 複数臍帯血移植 / 幹細胞増幅 / 早期血球回復 / 好中球回復 / 血小板回復 |
研究成果の概要 |
我々は臍帯血移植で問題となる血球回復遅延を克服すべく、複数の臍帯血から一度に効率的に造血幹細胞を採取し、移植へ応用する方法の開発を行った。本研究では、一貫して閉鎖系で細胞を採取することにより、清潔かつ簡便な細胞採取のプロセスとなるよう留意した。この方法で得られた造血幹細胞は、感染防御に必要な好中球、止血に必要な血小板、全身に酸素を運搬する赤血球の造血能力を有することが実験的に示唆された。本法により、複数の臍帯血から効率的に十分な造血幹細胞を採取することができれば、移植時の補助製剤として用いることで、移植後血球回復遅延への貢献が期待される。
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自由記述の分野 |
血液内科学、再生医療学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、臍帯血移植後の造血、免疫再構築を促進する新規治療法の開発研究である。この研究成果により、含有細胞数不足の為にdead stockとなっていた大半の臍帯血を移植時の早期造血回復に活用することで、安全な移植医療の実現や臍帯血移植の適応拡大につながる可能性がある。特に血小板や好中球の早期回復は治療関連合併症の軽減に結び付く為、喫緊の課題である。さらに、本法により輸血や抗生剤、サイトカイン療法などの使用頻度が軽減されれば、医療経済効果も期待される。
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