研究課題
前年度迄の解析で見出され、シェーグレン症候群(Sjogren's syndrome: SS)の病態及び疾患活動性との関連を示唆された、SS小唾液腺におけるnoncodingRNA repressor of NFAT (NRON),Nuclear factor of activated T-cells (NFAT)c1及びProviral integration site for Moloney murine leukemia virus (PIM)-1の発現について引き続きの検討を行い、結果に対する考察を進めた。SS唾液腺炎症の指数であるフォーカススコア(FS)は呼吸器病変(Respir Med. 2018; 137:95-102)及びリンパ腫 (Ann Rheum Dis. 2014;73: 1537-40) と関連することが報告されていることから、本研究の結果 (NFATc1陽性細胞/浸潤細胞面積比と浸潤細胞面積、またNFATc1陽性細胞/浸潤細胞面積比とFS が正に相関) と合わせNFAT活性が腺外病変に関連していることが考えられた。本研究におけるこれまでの結果を総合的に考察し、SS小唾液腺ではNRONが高発現し、NFATc1及びPIM-1を介したSSの病態に関連していることが示唆された。以上を結論とし、論文として報告した(Horai Y, et al. Appl Immunohistochem Mol Morphol. 2021; 29: 734-740)。
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