全身性エリテマトーデス(Systemic Lupus Erythematosus, SLE)の患者においてその30-60%がループス腎炎を呈し、その生命予後に大きく影響することが知られているが、ループス腎炎の診断/重症度分類には侵襲性の高い腎生検を行う以外に有効な手段がなく、治療反応性も十分とは言えないことから、ループス腎炎のマネジメントには未解決の部分が多いと言える。本研究は免疫学的因子の解析を利用し、ループス腎炎の診断/重症度分類/治療におけるprecision systemの確立への一助となる情報集積手段を確立し、追加検討が必要であるが有用な免疫学的所見を得ることが出来た。
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