本研究では、SLE患者末梢血における自己反応性B細胞の質的異常について、B細胞のケモカイン受容体発現に着目し、SLE患者末梢血ではCXCR5-CXCR3-B細胞、CXCR5-CXCR3+B細胞が増加すること、CXCR5-CXCR3+B細胞は活動性症例で増加し、疾患活動性改善とともに減少することを見いだした。さらに、I型およびII型インターフェロン (IFN)が同サブセットの誘導に関与し、B細胞の病変組織への浸潤に寄与している可能性が示唆された。これらの結果はSLEのB細胞でみられる質的異常におけるIFNの重要性を明らかにした。
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