デング熱に対する有効かつ安価なワクチン開発は喫緊の課題である。RNAワクチンは安価かつ効果の高い新規ワクチン候補となり得るが、報告例はない。本研究ではRNA複製領域を含む、自己複製可能なデングRNAワクチンの構築・評価を行った。また、日本脳炎、黄熱ウイルスとのキメラ化により、さらに抗体誘導能の高いワクチン開発を試みた。結果、わずか2.5μgの投与でマウス中に抗デング抗体を誘導するワクチンの作製に成功した。また、キメラワクチンは通常のデングワクチンより4倍程度高い抗体誘導能を示した。有望なワクチン候補として今後も解析・評価が必要である。
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